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2011年3月29日 (火)

粉ミルクと水

 各地の水道水で、乳児の飲用基準を超える放射性ヨウ素が検出された。

 乳児の水道水の飲用を控えるようにとの通達。

 その結果、乳児に使う粉ミルクを溶く水に困惑する人が大勢出た。

 未だに、クリニックに問い合わせの電話も多い。

 放射性物質に一番の影響を受けるのは、新しい細胞が出来る勢いが活発な場所。

 つまり、どんどんと成長している子供は、大人よりも色々な影響を受け易い。

 やはり、安全な水を飲ませたい。

 では、どんな水を選べば良いのか?

 粉ミルクを溶く水に大切なのは、『安全』な『軟水』を選ぶことだ。

 通常の粉ミルクは、一般的な水道水(沸騰後、70℃以上に冷ましたお湯)で調乳することを想定して作られている。

 市販されているミネラル・ウォーターの中には、カルシウムやマグネシウムなどを多く含む、所謂『硬水』と呼ばれる水も多い。

 このような、ミネラル分の多い水を粉ミルクに使用すると、ミネラル過多になり、乳児の身体に負担になる可能性がある。

 だから、軟水を選ぶと良いのだ。

 しかし、軟水と言っても様々だし、ペットボトルに記載されていないものある。

 簡単に自分で計算できる方法もある。

 硬度㎎/ℓ=(カルシウム㎎/ℓ×2.5)+(マグネシウム㎎/ℓ×4.1)

 この計算式で出た数値を、下の表を照らし合わせれば、軟水度が分かる。

▼ 硬度の分類WHO(世界保健機構)飲料水水質ガイドライン

軟水         0~60㎎/ℓ未満
中程度の硬水   60以上~120㎎/ℓ未満
硬水         120以上~180㎎/ℓ  
非常な硬水     180㎎/ℓ以上
注意;ミネラルウォーターの分類には各国により考え方に差があり、品名表示の方法もそれぞれ異なる。

 こうなってしまったら、自分たちの健康は自分たちで守るしかない。

 色々な情報が流れて惑うこともあるかもしれないが、知識と冷静な判断さえ持っていれば、悩むこともない。

 今、自分で出来る、出来る限りのことをやって欲しい。

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馬渕知子

東京医科大学医学部卒業後、同医科大学病院皮膚科学講座に所属しながら同病院に勤務。 その後、マブチメディカルクリニックを開院、現在に至る(院長)。 内科学・皮膚科学が専門であるが、あらゆる科との提携を結び、 多面的に人間の体を総合的にサポートする医療を推進している。

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